イイノ・ケンジ。ゲームクリエーター。
2013年2月20日、1990年代後半「Dの食卓」や「エネミー・ゼロ」などで一世を風靡したゲームを創作した飯野賢治さんが、高血圧性心不全のため死去。42歳。
1970年5月5日、東京都生まれ。高校中退後、88年にゲーム制作会社に入社。ゲーム制作の下請け会社経営を経て、94年に株式会社ワープを設立。翌年に発表したミステリーアドベンチャーゲーム「Dの食卓」は海外でも人気を集め、約100万本を売り上げる大ヒットとなり、95年マルチメディアグランプリの通商産業大臣賞を受賞。以後、アクションアドベンチャーゲーム「エネミー・ゼロ」、映像を使用せず音だけでプレーする「リアルサウンド ~風のリグレット~」を発表し、90年代後半を代表するゲームクリエーターとなった。2000年以降は家庭用ゲーム開発からは遠ざかっていたが、08年、iPhoneおよびiPod touch用アプリ「newtonica」を発売し、世界的にヒット。また、00年から04年には朝日新聞紙上で10代のための人生相談の回答者を務め、13年4月開校の次代のゲームクリエーターを育成する「イルカの学校」の発起人に名を連ねていた。