クジラオカ・ヒョウスケ。元衆院副議長。
4月1日、政治倫理の問題で積極的に発言した元衆院副議長で自民党の鯨岡兵輔さんが、大腸がんのため死去。87歳。
1915年、福島県生まれ。38年早稲田大学商学部卒。足立区議、都議を経て63年に衆院初当選。鈴木善幸内閣で環境庁長官を務め、93年には衆院副議長に就任。当時の土井たか子衆院議長を支えた。環境庁長官時代には日中渡り鳥保護協定に調印、水俣病患者との対話も行った。政界の腐敗に対する痛烈な批判で知られ、92年には三木派以来、30年間所属していた河本派から派閥解消を唱えて離脱。99年には、都知事選に出馬した柿沢弘治元衆院議員を支援するため一時離党したこともあった。2000年に政界から引退。著書に「84歳!」「児孫のために美田を買わず」などがある。