イナダ・エツコ。元フィギュアスケート選手。
7月8日、1936年の冬季五輪フィギュアスケート女子シングルに、日本の五輪史上最年少の12歳で出場した稲田悦子さんが、胃がんのため死去。79歳。
1924年、大阪市生まれ。8歳でスケートを始め、日本の女子フィギュア界の草分けとして人気を集めた。12歳で冬季五輪の日本女子初の代表となり、36年ガルミッシュパルテンキルヘン冬季五輪(ドイツ)に出場。大会中は五輪3連覇を達成したノルウェーのソニア・へニー選手に次ぐ人気を集め、26選手中、10位と健闘。全日本選手権は女子が初めて実施された35年に優勝したのを含め、7度優勝。現役を退いた52年からはインストラクターとしても活躍し、福原美和、上野(現姓・平松)純子、石田(現姓・岡本)治子の五輪選手らを育てた。