サカタ・ヒロオ。詩人、作家。
3月22日、童謡「サッちゃん」の作詞で知られる、詩人で芥川賞作家の阪田寛夫さんが、肺炎のため死去。79歳。
1925年、大阪市生まれ。東京大学在学中に応召して中国に渡った。復員後、復学して三浦朱門らと第15次「新思潮」を創刊。卒業後の51年大阪朝日放送に入社。子ども番組のプロデューサーなどを務めながら、数多くの放送脚本を執筆し、63年退社。その後文筆業に専念し、詩、小説、童謡、絵本、ミュージカルなど多方面で活躍。なかでも童謡「サッちゃん」「おなかのへるうた」は多くの人々に親しまれている。75年には小説「土の器」で芥川賞を受賞。他の作品に84年度毎日出版文化賞を受賞した「わが小林一三-清く正しく美しく」や詩人まど・みちおを描いた「まどさん」などがある。二女は元宝塚スターの大浦みずき。