アンドウ・タダオ。建築家。
6月10日、国際建築家連合(UIA)は3年ごとに優れた建築家に贈る「UIAゴールドメダル」を、安藤忠雄に授与すると発表。
1941年、大阪市生まれ。プロボクサーとして活躍したのち、世界各地を放浪しつつ独学で建築を学ぶ。69年に安藤忠雄建築研究所を設立。79年「住吉の長屋」で日本建築学会賞を受賞。コンクリート打ち放しのスタイルが話題になった。エール、コロンビア、ハーバードなど各大学の客員教授や東京大学工学部教授を歴任。95年に建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞、96年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。2003年には文化功労者として表彰されている。UIAゴールドメダルの受賞は、日本人では1993年の槙文彦以来2人目。現在、東京・表参道で建設中の「表参道ヒルズ」も安藤の設計。長い歴史を刻んだ「同潤会青山アパート」の跡地だけに、06年に完成予定のその姿に注目が集まっている。