コシモト・タカシ。プロボクサー。
1月29日、ボクシングのWBCフェザー級タイトルマッチが行われ、挑戦者で35歳の越本隆志が2-1の判定勝ち。日本のジム所属ボクサーで最年長の世界王者になった。
1971年、福岡県生まれ。中学3年生の時に、父の英武が開いた福間スポーツジム(現・Fukuoka Boxing Gym)に入門。九州産業大学付属九州高校時代に、九州の高校ライト級王者になった。92年、21歳でプロデビューを果たし、96年に日本フェザー級王座を獲得。2000年にWBAフェザー級の世界戦に挑んだが、王者のフレディ・ノーウッドにKO負けを喫した。同年11月、右肩の腱板(けんばん)を断裂。ボクサーにとって選手生命に関わるけがだったが、懸命なリハビリで回復。01年には東洋太平洋フェザー級王座を獲得し、7度の防衛を果たした後に返上した。今回のタイトルマッチは越本にとって6年ぶり2度目の世界挑戦で、韓国の王者・池仁珍(チ・インジン)を判定で破った。35歳での世界タイトル獲得は、輪島功一の32歳を抜く日本人最年長記録。さらに1970年の柴田国明以来、36年ぶりの日本人フェザー級王者の誕生となった。