トガシ・マサヒコ。ジャズ・ドラマー、パーカッショニスト。
2007年8月22日、日本のフリージャズ奏者の先駆けとして知られるドラマーの富樫雅彦さんが、心不全のため死去。67歳。
1940年、東京生まれ。ベーシストだった父親の影響でバイオリンを習うが、中学でドラムに転向し、14歳でプロデビュー。渡辺貞夫カルテットなどを経て、60年代後半から山下洋輔、佐藤允彦らとフリージャズの草分けとして活躍。69年、事故で車いす生活となったが、約1年間の療養後、独自のドラムセットによる両手のみの奏法でパーカッショニストとして復帰。75年には、アルバム「スピリチュアル・ネイチャー」で、スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞の金賞などを受賞。海外のミュージシャンからも高い評価を得た。2002年に体調を崩し演奏活動から退き、作曲や絵画創作などを行っていた。その他のアルバムに「スケッチ」「SONG OF SOIL」「兆」「プレイズ・ビ・バップVol.1」などがある。