ドン・ワカマツ。Don Wakamatsu。大リーグ指導者。
2008年11月19日、08年シーズンに不振を極めた、アメリカ、大リーグのシアトル・マリナーズが、08年にはオークランド・アスレチックスのベンチコーチを務めた、日系4世のドン・ワカマツ氏を新監督に迎えると発表。
1963年、アメリカのオレゴン州生まれ。母親はアイルランド系アメリカ人。日系2世である祖父母は第二次世界大戦中に日系人収容所に収容されていたという。アリゾナ州立大学では大リーグを代表するホームランバッターのバリー・ボンズとチームメートだった。85年に捕手としてレッズの11巡目指名でプロ入りし、12年間の選手生活で7チームに在籍。メジャーの経験は91年のシカゴ・ホワイトソックス時代の18試合のみ。96年に引退し、翌97年から4年間マイナーで監督を経験した。その後、テキサス・レンジャーズで、最優秀監督賞を2度受賞した名将バック・ショウォルター監督のもとでコーチを務めるなど、指導者として経験を積んできた。08年シーズン、マリナーズは61勝101敗で、総年俸1億ドルのチームとして初めて100敗を喫するなど、成績が低迷しており、大リーグ初となるアジア系アメリカ人の監督が、同チームの再生にどう取り組むかが、注目を集めている。