サカタ・エイオ。囲碁棋士。
2010年10月22日、囲碁棋士として初の1000勝を達成し64のタイトルを獲得、囲碁界初の文化功労者にも選ばれた23世本因坊で元日本棋院理事長の坂田栄男さんが、胸部大動脈瘤破裂のため死去。90歳。
1920年2月15日、東京生まれ。29年女流棋士の増淵辰子8段に入門し、35年プロ入り。51年日本棋院最高段者トーナメントで初タイトル。55年9段に昇進し、同年から日本棋院選手権を7連覇。61年9連覇中の高川秀格9段を破り本因坊位を獲得し、67年まで7連覇。本因坊栄寿の号を名乗った。63年には藤沢秀行名人に逆転勝ちし、史上初の名人・本因坊となる。64年には十段位を除く7タイトルを獲得、いまだに破られない29連勝を記録した。83年63歳でNEC杯で64個目のタイトルを獲得。生涯のタイトル獲得数64は史上2位。「シノギの坂田」「カミソリ坂田」の異名をとった。日本棋院理事長などを歴任し、92年囲碁界初の文化功労者に選ばれた。同年史上初の通算1000勝を達成し、2000年現役を引退。通算1117勝654敗16持碁。著書に自伝「坂田一代 勝負師の系譜」「坂田の碁」など。 門下に新垣武9段、佐々木正8段、河野光樹7段らがいる。