ドラガン・ストイコビッチ。Dragan Stojkovic。サッカー指導者。
2010年11月20日、古巣の監督に就任して3年目となる、ドラガン・ストイコビッチ監督率いる名古屋グランパスが、Jリーグ創設18年目にして初のリーグ優勝を飾った。
1965年3月3日、セルビア共和国(旧ユーゴスラビア)のニシュ生まれ。16歳でプロ契約し、83年ユーゴ代表に選出。現役時代は華麗なプレーから“Pixy(ピクシー:妖精)”の愛称で親しまれたが、母国の分裂で絶頂期にワールドカップに出場できず、ケガや所属チームの不祥事など不幸が続いた。94年から2001年7月まで名古屋グランパスで活躍し、現役を引退。その後、母国のサッカー協会会長、プロチーム会長を経て08年から現職。名古屋グランパスは1993年のJリーグ創設時から参加する10クラブのなかで唯一、リーグ戦、ナビスコ杯、ステージ優勝すらなく“万年中位”と揶揄(やゆ)されてきた。そんなチームが監督就任3年目となる2010年は8月14日以後一度も首位を明け渡すことなく、3試合を残してリーグ優勝を決めることとなった。