コジマ・ノボル。元中学校長。
2011年1月20日、多くの小中学校の卒業式で歌われる「旅立ちの日に」を作詞した埼玉県秩父市立影森中学校元校長の小嶋登さんが、急性心筋梗塞のため死去。80歳。
1988年、秩父市の影森中学校に校長として赴任。定年退職を控えた91年2月、同校の音楽教諭、坂本浩美さんに「卒業生に贈る歌を作ってほしい」と依頼され、「白い光の中に山なみは萌えて」と始まる「旅立ちの日に」を一晩で作詞。これに高橋さんによる曲をつけ、3年生を送る会で教職員たちから「歌の贈り物」として初めて披露された。その後、音楽教師向けの専門誌に掲載されて注目を集めたことをきっかけに、「あおげば尊し」「贈る言葉」などに代わる、卒業式の定番曲として全国の小中学校で歌われるようになった。2004年には、小嶋さんと高橋さんに秩父市から「ふるさと文化賞」が贈られ、翌年にはDVDブック「『旅立ちの日に』の奇蹟」も出版された。SMAPや声楽家の秋川雅史なども歌っている。