コマツ・カズヒコ。民俗学者。
2012年4月1日、日本文化を総合的に研究し、各国の日本研究者を支援する独立行政法人「国際日本文化研究センター(日文研)」の第6代所長に、妖怪研究で知られる民俗学者の小松和彦が就任した。
1947年7月13日、東京都生まれ。76年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。信州大学助教授、大阪大学教授を経て、97年から国際日本文化研究センター(日文研)教授。小さいころから妖怪好きだったが、民俗学の研究を続けるうち、人間生活のなかに幽霊や妖怪といった見えない世界があることに気づき、これを知ることで日本人の心を知ることができると、鬼や妖怪、呪術、憑き物を切り口に研究。妖怪学の第一人者として知られ、2002年には日文研の公式サイトに「怪異・妖怪伝承データベース」(http://www.nichibun.ac.jp/youkaidb/)を開設し話題を呼んだ。主な著書に「神々の精神史」「憑霊信仰論」「異人論」「悪霊論」「京都魔界案内」「神なき時代の民俗学」「異界と日本人―絵物語の想像力」、編著に「日本妖怪学大全」など。