ウォルフガング・サバリッシュ。Wolfgang Sawallisch。指揮者、ピアニスト。
2013年2月22日、約20年にわたりドイツのバイエルン国立歌劇場の音楽監督を務め、NHK交響楽団も指揮して日本でも高い人気を得ていたウォルフガング・サバリッシュさんが死去。89歳。
1923年8月26日、ドイツのバイエルン州生まれ。幼少期からピアノや音楽理論、指揮などを学んだが、第二次世界大戦で通信兵として徴兵され、イタリア戦線に従軍。戦後、ミュンヘン音楽大学で学んだ後、47年にアウクスブルク市立歌劇場でデビュー。57~62年、ワーグナーの上演で知られるバイロイト音楽祭で指揮。71~92年、バイエルン国立歌劇場の音楽監督を務めた後、93年から10年間、アメリカのフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督。歌曲の伴奏などでピアニストとしても活躍した。日本でも64年にNHK交響楽団を初めて指揮し、94年には桂冠名誉指揮者の称号を贈られるなど、ドイツ、オーストリア音楽の第一人者として長年ファンに愛された。