シュンプウテイ・リュウショウ。本名、秋本安雄。落語家。
6月16日、軽妙な語り口と新作落語で親しまれた落語家の春風亭柳昇さんが胃がんのため死去。82歳。
1920年、東京都生まれ。41年に応召し、利き腕を負傷。復員後の46年、戦友の父だった六代目春風亭柳橋に入門。49年、二ツ目で五代目柳昇を襲名、58年に真打ちに昇進した。「大きいことをいうようですが、いまや春風亭柳昇といえば、我が国では私一人でありまして……」という枕で始まる高座は幅広いファンに親しまれ、82年には柳昇ギャルズという若い女性中心のファンクラブも誕生。落語を聞かない若い世代にもマンガ「究極超人あ~る」の春風高校の柳昇(やなぎのぼる)校長としておなじみだった。林鳴平のペンネームで創作した新作落語は1000作ともいわれ、代表作に「結婚式風景」「ガード下」「課長の犬」「免許証」「カラオケ病院」などがある。2002年5月に五代目柳家小さんが亡くなり、現役最年長の落語家となっていた。