ジョゼ・マヌエル・ドゥランバロゾ。Jose Manuel Durao Barroso。政治家。
6月29日、欧州連合(EU)は、プロディ欧州委員長の後任にポルトガルのジョゼ・マヌエル・ドゥランバロゾ首相を選出。
1956年、ポルトガル・リスボン生まれ。70年代のサラザール独裁政権下では、毛沢東主義の学生運動家として反政府運動を指導。80年中道右派の社会民主党(PSD)に入党、85年国会議員に初当選した。92年旧植民地のアンゴラ和平を成功させた手腕を買われて外相に就任。99年にPSD党首となり、2002年民衆党との連立政権で首相に就任。欧州統合の熱心な主導者として知られ、緊縮財政で財政赤字削減を断行し、ユーロ参加の条件である財政赤字の「対GDP(国内総生産)比3%以下」を達成。また同時にイラクに派兵するなど対米関係も重視。そのバランス感覚が、イラク戦争や欧州委員長任命を巡り対立した仏、独、英、伊などからの支持を集めたとされている。