チャーリー・ベル。Charlie Bell。アメリカ・マクドナルド前CEO。
1月16日、アメリカ・マクドナルドの前社長兼最高経営責任者(CEO)チャーリー・ベルさんが、結腸直腸がんのため死去。44歳。
1960年、オーストラリア・シドニー生まれ。1975年、15歳でシドニーのマクドナルドでアルバイトを始め、19歳でオーストラリア最年少の店長となった。その後、27歳で現地法人の副社長となり、オーストラリア国内の店舗を388店から683店にまで拡大。この手腕を買われ、29歳でアメリカ本社の取締役やアジア・太平洋地域の責任者、欧州法人社長と相次いで昇格。その後BSE(牛海綿状脳症)の発生で売り上げが落ち込んだ欧州の販売を新メニューで強化し、その評価を高めた。2003年ジム・カンタルポ会長兼CEOの就任と同時に社長兼COO(最高執行責任者)に就任。そして04年4月同会長の急死に伴い、初の外国人CEOに就任。「努力でチャンスをつかみ、成功する」というまさにアメリカンドリームの体現者であった。しかしCEO就任直後に直腸がんが見つかり、11月に治療に専念するためCEOを退任したばかりだった。