カナイ・アキオ。富士メガネ会長、視援隊プロジェクト代表。
7月4日、国連難民高等弁務官事務所は、難民救済に貢献した個人や団体を対象とした2006年のナンセン難民賞を富士メガネ(札幌市に本店を持つ眼鏡チェーン)の会長・金井昭雄に贈ることを発表した。
1942年、樺太生まれ。終戦後に家族とともに帰国。早稲田大学商学部を卒業後、検眼士になるために、66年、サザン・カリフォルニア・カレッジ・オブ・オプトメトリーに入学。在学中にボランティア活動に参加し、視力検査や眼鏡の寄付などを行った。帰国し、父が創業した富士メガネに就職後もボランティア活動を展開し、1983年、タイのインドシナ難民へ視力検査と眼鏡の提供を行った。その後も社員らとともに難民支援活動を続け、ネパール、タイ、アゼルバイジャン、アルメニアで眼鏡と検眼設備を提供してきた。これまでに寄贈した眼鏡の数は10万8200組を超える。
ナンセン難民賞は1954年に設立された賞。初代難民高等弁務官のフリチョフ・ナンセンの名前にちなんでつけられた。