シバタ・タケシ。言語学者。
2007年7月12日、日本の方言研究の第一人者で、「新明解国語辞典」の編者としても知られる言語学者の柴田武さんが、低酸素症のため死去。88歳。
1918年、愛知県生まれ。東京帝国大学文学部言語学科卒業後、同助手、国立国語研究所員を経て、東京外国語大学教授、東京大学教授、埼玉大学教授を歴任。新潟県糸魚川流域の現地調査をまとめた「糸魚川言語地図」のほか、「日本の方言」「方言論」などの著書を通じ、方言研究の第一人者として言語地理学の発展に寄与した。2002年の日本語ブームの際に、ベストセラーとなった「常識として知っておきたい日本語」のほか、「知ってるようで知らない日本語」「日本語はおもしろい」など、一般向けの著作も多い。ユニークな語釈で知られる「新明解国語辞典」や「類義語大事典」の編纂にもかかわった。