サルヤ・カナメ。東京女子大学名誉教授、学者。
2011年1月3日、アメリカ史研究の第一人者で、エッセイストの猿谷要さんが、前立腺がんのため死去。87歳。
1923年7月19日、東京生まれ。開成中学から旧制第二高等学校に進み、44年に繰り上げ卒業して応召、陸軍のパイロットに。第二次世界大戦後、かつての敵国アメリカを理解するため、東京大学の西洋史学科に入学。日本大学教授、ハーバード大学客員研究員、東京女子大学教授、駒沢女子大学教授などを歴任した。アメリカの黒人や少数民族の歴史の研究における第一人者として活躍し、アメリカ各地で築いた各界人との交流の経験をもとに日米比較論を展開。79年から97年まで、NHK教育テレビで「世界の歴史」を担当したほか、エッセイストとしても親しまれた。著書に「西部開拓史」「アメリカ南部の旅」「アメリカとアメリカニズム」「アメリカ歴史の旅」「クジャクになった日本人」「歴史物語アフリカ系アメリカ人」「ハワイ王朝最後の女王」など多数。