ミヒャエル・ハネケ。Michael Haneke。映画監督。
2012年5月27日、第65回カンヌ国際映画祭でオーストリアのミヒャエル・ハネケ監督が「アムール」で自身2度目となる最高賞パルム・ドールを受賞。
1942年3月23日、ドイツのバイエルン州生まれ。3歳のころ一家でオーストリアに移住。ウィーン大学では哲学、心理学、演劇を学んだ。テレビ局で脚本や制作を手がけ、70年にフリーとなった。89年に自身で脚本を手がけた長編映画「セブンス・コンチネント」で監督デビュー。2001年の「ピアニスト」で第54回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ、05年の「隠された記憶」では第58回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。09年の「白いリボン」で第62回カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールとアメリカのゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞している。受賞作の「アムール」は愛をテーマに長年連れ添った老夫婦が、妻の病状の悪化に向き合う物語で、暴力シーンの多いことで知られる鬼才ハネケ監督には珍しい作品で、13年春に日本公開予定。パルム・ドールを2度獲得した監督は、最高賞の名称がパルム・ドールとなった1955年以降では6人目となる。