ササ・リョウコ。ノンフィクションライター。
2012年7月20日、第10回開高健ノンフィクション賞(集英社主催)に、国境を越えて遺体や遺骨を故国に送り届ける仕事に携わる人々を取材した、佐々涼子の「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」が選ばれた。
1968年、神奈川県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、20代後半から国内の日本語学校や小学校などで日本語教師として勤務。30代後半でフリーライターに。世界各国からやってくる個性的な生徒たちとの交流をつづったエッセー集、「ミケと寝損(ネルソン)とスパゲティ童貞―サクラの国の日本語学校」、新宿歌舞伎町で悩み相談を受ける“日本駆け込み寺”を取材した「駆け込み寺の玄さん たった一人のあなたを救う」などの作品がある。受賞作の「エンジェルフライト」は、日本で初めて国境を越えて遺体や遺骨を故国へ送り届ける「国際霊柩送還」という仕事を始めた専門会社への取材を通じ、「死とは何か、愛する人を亡くすとはどういうことか」を問い直す作品。