キヨモト・エイザブロウ。本名、柿澤壽夫(かきざわ・としお)。清元節三味線方。
12月31日、人間国宝で、芸術院会員の清元榮三郎さんが、前立腺がんのため死去。75歳。
1927年、神奈川県生まれ。清元節太夫で人間国宝だった故清元志壽太夫(しずたゆう)の長男。幼いころから母、清元延香に手ほどきを受け、44年、清元榮三郎を名乗り、明治座「其小唄夢廓(そのこうたゆめもよしわら)」上の巻で初舞台。53年、初めて歌舞伎の立三味線を務める。歌舞伎、舞踊、演奏会と広く活躍、東京芸術大学邦楽科や沖縄県立芸術大学の講師を務め、各地で後進の指導育成にも取り組んだ。96年に人間国宝となり、父親と2代にわたる指定が話題を集めた。