チノ・ユウコ。本名、増山英美。宗教団体「千乃正法(ちのしょうほう)」代表。
5月6日、教団側指名のテレビ局と千乃代表が会見。
1934年、京都府生まれ。短大の英文科卒業後、外資系企業などに就職したが、体調を崩し退職。自宅で主宰した英語塾が「千乃正法」の始まりといわれる。千乃正法は教団の機関誌の出版が主な資金源とされ、その購読者は最盛期には3500人とも3000人ともいわれたが、現在は公称で1200人ほど。最近10年ほどは共産ゲリラによる‘スカラー波’攻撃という電磁波被害で、代表が末期がんに侵されていると主張。電磁波を避けるとの理由で白装束でキャラバン隊を組み、車全体を渦巻模様のシールを貼ったワゴン車で公道を占拠しながら迷走する様がテレビや新聞で繰り返し報道された。教団は独特の終末思想を持ち、また、帷子川(横浜)や荒川(埼玉)に出没しているアゴヒゲアザラシのタマちゃんの捕獲を試みた「タマちゃんのことを想う会」との関係を示唆するような発言もあった。