ケンモツ・ワタル。脚本家。
7月15日、脚本家の剣持亘さんが、下咽頭(かいんとう)がんのため死去。57歳。
1945年、神奈川県生まれ。73年、石原プロの「ゴキブリ刑事」で映画脚本をはじめて手がける。映画「転校生」(82年)の原作を尾道に帰省中の大林宣彦監督に持ち込み、脚本を担当。「時をかける少女」(83年)、「さびしんぼう」(85年)を加えた尾道3部作と呼ばれる作品群が生まれるきっかけを作った。80年代中盤にブームとなった一連の角川映画では「天国にいちばん近い島」(84年)などのヒット作の脚本を担当。テレビでは75年に放映が始まった人気ドラマ「俺たちの旅」の脚本グループの一員として活躍。その他、マンガの原作なども手がけるなど幅広く活躍していた。