ナリタ・マユミ。パラリンピック水泳選手。
9月19日、アテネ・パラリンピックの女子100メートル自由形(運動機能障害3)で、成田真由美が1分25秒07の世界新記録で優勝。同種目で大会3連覇を果たした。
1970年、神奈川県生まれ。小学生の頃は泳ぐことができず、水泳の授業は逃げ回っていたという。中学生のとき脊髄炎で下半身不随となり、水泳を始めたのは23歳。その年、初出場の東北身体障害者水泳選手権で25メートルと50メートル自由形に大会新記録で優勝したが、その帰路、運転していた車が追突され頸椎を損傷、後遺症で左手がまひし、体温調節機能も低下した。その後、リハビリを続け競技に復帰し、アトランタ・パラリンピックでは2個、シドニーでも6個の金メダルを獲得。02年、持病の内臓疾患が悪化し入院。03年になって練習を再開。今回のアテネ・パラリンピックでは、リレーを含む8種目に出場し、金メダル7個、銅メダル1個を獲得している。また、50メートル背泳ぎを除く6種目で世界記録を更新した。