ミツナガ・エンドウ。延暦寺一山(いっさん)大乗院住職。
2009年9月18日、天台宗の荒行として知られる「千日回峰行」に03年から挑んでいた延暦寺一山・大乗院住職の光永圓道師が満行を達成。
1975年、東京都生まれ。90年に15歳で得度。97年花園大学卒業。2003年から千日回峰行に入った。千日回峰行は7年間で地球1周分、約4万kmの行程を踏破する。比叡山の峰を巡礼するほか、京都市内を1日80km以上めぐる「京都大廻(まわ)り」などの難行で、いかなる理由があっても途中でやめることは許されない、荒行中の荒行として知られる。圓道師は07年には、回峰行のなかでも最難関とされる、断食断水・不眠不臥(ふが)で足掛け9日間、不動明王の真言を10万回唱え続ける「明王堂参籠(堂入り)」に臨んだ。同年、1990年に千日回峰行を満行した師僧の光永覚道師と養子縁組して星野姓から改姓している。千日回峰行の満行は、記録の残る天正年間(16世紀末)以来50人目、戦後では13人目となり、光永師は「北嶺大行満大阿闍梨(ほくれいだいぎょうまんだいあじゃり)」となった。