ヤナギヤ・コサンジ。落語家。
2010年1月21日、落語家、講談師など約300人が所属する落語協会の理事会が行われ、現会長の鈴々舎馬風(れいれいしゃ・ばふう)が勇退し、次期会長に理事の柳家小三治が昇格することが内定。3月の総会で正式決定、任期は6月からの2年間。
1939年12月17日、東京生まれ。高校時代、ラジオ東京の「しろうと寄席」を15週連続で勝ち抜き、59年5代目柳家小さんに入門。小たけ、さん治を経て69年真打ちとなり、10代目小三治を襲名。正統派古典落語の第一人者として知られ、飄々(ひょうひょう)とした芸風と噺(はなし)に入る前にするまくらの面白さで人気となる。2004年に芸術選奨文部科学大臣賞、05年に紫綬褒章を受けた。クラシック音楽、オーディオ、バイクなど趣味が広いことでも知られる。リウマチという持病を抱える小三治は、当初、会長就任に難色を示していたが、2期4年にわたり会長を務め、若手を登用するなど協会の改革を推進してきた兄弟子の馬風会長からバトンを受け取ることとなった。