ナカムラ・トウヨウ。本名・中村東洋。音楽評論家。
2011年7月21日、日本のポピュラー・ミュージック研究の草分けで「ミュージック・マガジン」の編集長やラジオDJ、東京芸術大学などで講師を務めた音楽評論家の中村とうようさんが死去。79歳。
1932年7月17日、京都府生まれ。京都大学経済学部卒業後、日本信託銀行に入行。60年退社後、音楽評論の道に入る。62年初の単行本「ラテン音楽入門」を出版。65年頃からは盛んになり始めたフォークソングを論評。69年「ニューミュージック・マガジン(80年に「ミュージック・マガジン」に改題)」を創刊し、89年まで編集長を務めた。客員研究員を務めていた武蔵野美術大学では、中村さんの寄贈コレクションを紹介した「中村とうようコレクション展」が2011年7月4日から開催中だった。著書に「大衆音楽の真実」「ポピュラー音楽の世紀」などがある。