パク・クネ(クンヘ)。Park Geun Hye。政治家。
2012年12月19日、韓国大統領選挙が投開票され、与党セヌリ党の朴槿恵候補が最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補を破り、韓国初の女性大統領に選ばれた。
1952年2月2日、韓国の慶尚北道生まれ。60~70年代にかけて政権を握った故・朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の長女。74年、在日韓国人青年が朴大統領を狙撃した流れ弾が夫人に命中して死亡した「文世光事件」により留学先のフランスから帰国。朴大統領が暗殺された79年まで、ファーストレディー役を務めた。その後、政治の世界から離れたが、98年ハンナラ党から国会議員に初当選。2002年の大統領選で党主流派と対立し新党を立ち上げたが大統領選前に復党。04年には党首に選ばれ、06年の地方選挙では遊説の途中で顔を刃物で切りつけられ、60針を縫うケガを負いながら、大勝を呼び込んだ。07年の大統領選では党内予備選挙で敗れたが、11年には党の非常対策委員長として、ソウル市長選での党員による選挙管理委員会へのサイバー攻撃事件で窮地に陥った党の立て直しに努め、12年2月に党名をセヌリ党に改称。4月の総選挙でも過半数の議席を守り、3度目の挑戦で党大統領候補に選出された。9月には、朴正煕元大統領の軍事クーデターやその政権下で起きた人権弾圧事件「人民革命党事件」などについて謝罪。選挙では接戦の末、民主統合党の文在寅候補を破った。2月25日に就任する。