コマツ・ホウセイ。本名、豊成(とよしげ)。俳優。
7月11日、映画やテレビドラマなどで幅広く活躍した俳優の小松方正さんが、敗血症のため死去。76歳。
1926年、長野県生まれ。中学卒業後、満鉄に入社し、終戦直前に海軍入り。戦後は大蔵省(現・財務省)勤務の傍ら、中央大学で法学を学び、卒業後新演劇研究所へ。59年「二十六人の逃亡者」で映画デビュー。60年には大島渚監督の「太陽の墓場」に出演し、同監督の独立プロ「創造社」の結成にも参加。「絞死刑」「無理心中 日本の夏」など一連の作品に出演した。このほか、今村昌平監督「神々の深き欲望」、篠田正浩監督「心中天網島」、伊丹十三監督「ミンボーの女」などにも出演。テレビでも数多くのドラマで印象的な脇役を演じた。晩年は、糖尿病、脳こうそくなど様々な病気に苦しみながらも精力的に俳優活動を続け、2001年の映画「けものがれ、俺らの猿と」が最後の作品となった。