チョン・モンホン。Chung Mong Hun。現代峨山(ヒョンデ・アサン)会長。
8月4日、金大中政権とともに南北経済協力を推進してきた鄭夢憲・現代峨山会長が投身自殺。
1948年、大韓民国・ソウル生まれ。現代グループの創始者、故・鄭周永(ジュヨン)現代グループ名誉会長の五男。アメリカ留学後、75年現代重工業次長を振り出しにグループ企業の重役を歴任し、98年現代グループの会長に就任。しかし、2000年、鄭夢憲氏の後継に反発する二男の鄭夢九(モング)氏が率いる現代自動車がグループを離反。さらに、韓国サッカー協会会長でもある六男の鄭夢準(モンジュン)氏が率いる造船部門の現代重工業も離反。鄭夢憲氏はグループ会長の座を離れ、金剛山開発など北朝鮮との共同事業推進を主な業務とする現代峨山の会長を務め、父の遺志を継いで南北経済協力に専念していた。しかし、北朝鮮に5億ドルの資金を00年春、不正に送金していたことが発覚。そのうち1億ドルが同年6月の南北首脳会談の見返りとして支払われたのではないか、という疑惑が浮上。金大中前大統領の側近らとともに、南北交流協力法違反などで在宅起訴され公判中だった。