ニノ・ブルジャナゼ。Nino Burdzhanadze。グルジア暫定大統領。
11月22日、シェワルナゼ大統領の退陣を求めるグルジア野党勢力が、議会と大統領府を占拠。野党指導者ニノ・ブルジャナゼ前議会議長が暫定大統領就任を宣言した。
1964年、グルジア・クタイシ生まれ。トビリシ大学卒業後、ロモノソフ・モスクワ国立大学で国際法の博士号を取得。独立後初の95年のグルジア議会選で議員に当選。2001年11月から議会議長の座についていた。00年からは欧州安全保障協力機構の副議長も務め、親米の穏健派と見られている。00年の大統領選では彼女の父親がシェワルナゼ大統領の資金調達を行う関係だったが、03年野党勢力に転じた。11月2日に行われた議会選挙で大規模な不正が行われたとして、シェワルナゼ大統領の辞任を要求する野党勢力が、新議会招集初日の22日議場を占拠。同夜、前議会議長のブルジャナゼが、暫定大統領就任を宣言した。翌23日遅くシェワルナゼ大統領は退陣し、有力野党「国民運動」のミハイル・サアカシュビリ党首は、89年チェコで起こった無血革命になぞらえ「ビロード革命」の成功を宣言。ニノ・ブルジャナゼ暫定大統領も24日未明、暫定政権の発足を宣言した。グルジア憲法では、大統領選は大統領退任から45日以内に行う必要があり、35歳のサアカシュビリ党首が最有力視されている。