タチバナ・ダイキ。僧侶。
8月25日、臨済宗大徳寺最高顧問で、政財界の知己も多かった立花大亀さんが急性肺炎のため死去。105歳。
1899年、大阪府生まれ。菩提寺の檀家総代の家に育つ。姉の死などがきっかけで、21歳のとき、生まれ育った堺市の南宗寺で得度し、禅僧として歩み始める。大徳寺塔頭の徳禅寺住職を経て、1953年に大徳寺派宗務総長、さらに管長代務者に就任。82年からは花園大学の学長を務めた。茶道に精通し、茶人や書家としても知られていた。また、茶の湯や50年代に携わった経済誌の企画を通じ、池田勇人元首相をはじめ、福田赳夫元首相、松下幸之助ら多くの政財界人と交流。禅の教えを元にアドバイスし、「政界の指南役」と言われていた。著書に「利休に帰れ」「死ぬるも生れるも同じじゃ」など多数。