トミタ・ヒロユキ。体操選手。
11月24日、オーストラリアのメルボルンで世界体操選手権3日目が行われ、男子個人総合決勝で日本の冨田洋之が優勝。日本勢31年ぶりとなる金メダルを獲得した。
1980年、大阪府生まれ。8歳で体操を始め、京都の私立洛南高校時代に高校総体2連覇を達成。98年には高校選抜、高校総体、全日本ジュニアの3冠を達成し、体操ジュニア界で注目を集めた。順天堂大学に進学後は、2001年の全日本選手権で初優勝、02年の釜山アジア大会で鉄棒金メダル、03年には世界選手権で個人総合3位に入るなど日本体操界のエースとして活躍。04年のアテネ五輪では男子団体を総合優勝に導いた。日本人選手の個人総合での金メダル獲得は、70年の監物永三、74年の笠松茂以来31年ぶり3人目。五輪を含めても84年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来21年ぶりの快挙となる。なお、今大会2位は日本の水鳥寿思で、日本勢が金、銀のメダルを独占した。