タテハタ・カクゾウ。彫刻家。
2月16日、戦後の抽象彫刻の第一人者で、ネクタイなどユニークな彫刻を創り出した彫刻家の建畠覚造さんが心不全のため死去。86歳。
1919年、東京生まれ。41年に東京美術学校(現・東京芸術大学)彫刻科を卒業。同年、文展で特選に選ばれる。53年より2年間、フランスで生活。第2回国際芸術家会議に出席するなど国際文化交流に貢献、帰国後は日本彫刻家連盟や日本美術家連盟の発足に関わり芸術の普及に尽力し、多摩美術大学などで後進の育成に努めた。金属、樹脂、木など多様な素材で、波形彫刻や、ネクタイ、傘(かさ)などユーモラスな作品を創作した。代表的な作品に「FLOATINGWAVE 3」などがある。2005年に文化功労者。父は戦前の彫刻家、建畠大夢(たいむ)。長男の朔弥(さくや)は彫刻家、次男の晢(あきら)は美術評論家で国立国際美術館長、詩人。