モロイ・ケン。元秩父セメント社長。
2006年12月29日、会社経営者で経済界の代表としても幅広く活動した諸井虔さんが悪性リンパ腫のため死去。78歳。
1928年、東京生まれ。東京大学経済学部を卒業後、日本興業銀行を経て、67年、秩父セメントに入社。76年に社長に就任。94年、小野田セメントとの合併を決め、誕生した秩父小野田の会長になる。98年には、日本セメントと合併した太平洋セメントの相談役となり、2006年からは特別顧問。経済同友会などの経営者団体の要職に就く一方、地方分権推進委員会委員長や政府税制調査会委員などの公職を数多く務めた。近年は、道路公団民営化や西武グループの経営再建にかかわった。特に企業合併が盛んになる中で、楽天からの経営統合提案に揺れたTBSの企業価値評価特別委員会の委員長に就任し、注目が集まっていた。