ヤマモト・タカシ。政治家。
2007年12月22日、国会で自らがん患者であることを告白し、がん対策基本法の早期成立を後押しした民主党の山本孝史参議院議員が、胸腺がんのため死去。58歳。
1949年、兵庫県生まれ。幼少期に兄を交通事故で亡くした経験から、立命館大学在学中より交通遺児の支援活動に携わり、卒業後は交通遺児育英会に就職、事務局長まで務める。93年の衆院選挙に日本新党から立候補し初当選。その後、新進党や民政党などを経て民主党に合流し、2000年の衆院選では落選するも、翌年の参院選で当選。06年5月の参院本会議で代表質問に立った際、自らのがん罹患を告白してがん対策基本法の早期成立を訴え、翌月の法案成立を後押しした。07年7月の参院選では、闘病を続けながら2期目の当選を果たした。薬害エイズや被爆者支援、自殺対策、年金問題など、社会保障関係の政治活動に尽力した。