ヤマダ・イズミ。教育者。
2008年11月21日、乳がんと闘いながら、生命の尊さを考える「いのちの授業」や講演活動を続けていた大分県豊後高田市の元養護教諭、山田泉さんが、がんのため死去。49歳。
1959年、大分県生まれ。79年から養護教諭として県内の小中学校に勤めたが、2000年、乳がんを発症し休職。手術後に放射線治療やホルモン療法を受けて、02年に復職し、自らの体験をもとに生命の尊さを考える「いのちの授業」に取り組んだ。05年11月に再発し、07年3月に体力的な問題で退職するも、体調を見ながら全国で授業や講演活動を続けていた。パリ在住の国際的チェリスト、エリック・マリア・クテュリエとの交流を描いたドキュメンタリー映画「ご縁玉 パリから大分へ」(江口方康監督)が08年11月に大分市で公開されたばかりで、12月には各地で公開がはじまるところだった。著書に「『いのちの授業』をもう一度」がある。