ワカタ・コウイチ。宇宙飛行士。
2011年2月17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は若田光一が国際宇宙ステーション(ISS)の第38次/第39次長期滞在クルーとして決定したことを発表。第39次長期滞在では日本人初のISSコマンダー(船長)を務める。
1963年7月31日、埼玉県生まれ。九州大学大学院を卒業後、日本航空にエンジニアとして勤務。92年に宇宙飛行士候補に選ばれ、96年1月、日本人初のミッションスペシャリスト(MS 搭乗運用技術者)としてスペースシャトル「エンデバー」に搭乗。2000年日本人宇宙飛行士として初めてISSの建設に参加。09年3月から4カ月半、日本人初の長期滞在搭乗員としてISSに滞在した。今回の任務となる第38次(最初の4カ月)ではフライトエンジニアを務め、コマンダーは第39次(残りの2カ月)で務める。コマンダーは、各国から派遣されたISS搭乗員6人の心身の健康管理やISSの安全確保に全責任を負い、日常の仕事の割り振りや地上との連絡業務を担うほか、非常時の対応なども任される。JAXAによると、アメリカとロシア以外のコマンダーは3人目で、軍人でない民間人出身者は、アメリカ人科学者に次いで2人目となる。