ミゾグチ・ノリコ。数学者。
2011年4月19日、「女性科学者に明るい未来をの会」が優れた研究業績を挙げた女性科学者に贈る「猿橋賞」の第31回の受賞者に、東京学芸大学自然科学系数学講座の溝口紀子准教授が選ばれた。
福岡県生まれ。1985年お茶の水大学卒業後、90年に東京工業大学大学院で博士号(理学)を取得。日本学術振興会特別研究員などを経て、2007年から現職。猿橋賞の受賞テーマは「爆発現象の漸近解析」。微分方程式の解が、ある時点で無限大になる「爆発」と呼ばれる現象の解析に新しい手法を取り入れ、解が無限大になった後に状態が変化する「不完全爆発」という現象を研究。自然科学、社会科学、工学など各分野での応用が期待されている。