ナガハタ・ミチコ。作家、女性史家。
2012年6月24日、吉永小百合主演で映画化もされた、大正時代の女性を描いた小説「華の乱」「夢のかけ橋」などで知られる永畑道子さんが、肺炎のため死去。81歳。
1930年、熊本県生まれ。熊本大学法文学部東洋史学科卒業後、熊本日日新聞社初の女性記者として入社。社会部記者を経て、55年に上京。児童書出版社、福音館書店の月刊誌「母の友」の編集者を経て、作家・評論活動を始め、教育や婦人問題を中心に執筆。代表作の「華の乱」「夢のかけ橋」は、歌人、与謝野晶子の視点から大正時代の社会運動、芸術運動の群像を描いた映画「華の乱」の原作となった。著書に「恋の華・白蓮(びゃくれん)事件」「炎の女 大正女性生活史」「野の女 明治女性生活史」「乱の女 昭和の女はどう生きたか」などがある。2012年3月に亡くなった戦後を代表する女性歌人で、歌会始の選者などを務めた安永蕗子さんは姉。