スタンリー・クレイマー。Stanley Kramer。アメリカの映画監督、プロデューサー。
2月19日、ハリウッド映画界の社会派監督として知られるスタンリー・クレイマー氏が、ロサンゼルスで死去。87歳。
13年、ニューヨーク生まれ。30年代にハリウッド入り。戦後、独立プロダクションを設立して映画製作に乗りだし、「セールスマンの死」「真昼の決闘」「ケイン号の叛乱」などを製作。監督作品には、黒人差別問題を扱った「手錠のまゝの脱獄」「招かれざる客」、核問題を扱った「渚にて」、戦争犯罪と向き合った「ニュールンベルグ裁判」などがあり、その時代の社会問題をつねにヒット作に仕立て上げたハリウッドでも希有な社会派監督。製作者、監督として、アカデミー賞に80回ノミネートされ、合計16回受賞。
なお、2月23日には、「冒険者たち」や「ラムの大通り」などで知られるフランスの映画監督ロベール・アンリコ氏もパリの病院で死去。69歳。