ハンス・ブリクス。Hans Blix。外交官。
11月18日、国連監視検証査察委員会のハンス・ブリクス委員長が、イラク入り。
1928年、スウェーデン・ウプサラ生まれ。ウプサラ大学、コロンビア大学、ケンブリッジ大学で学び、ストックホルム大学で国際法の準教授に任命された。63年から国際法の法律顧問としてスウェーデン外務省入り、78年には外務大臣になった。62年から78年まで、ジュネーブ軍縮会議のスウェーデン代表団のメンバーも務めた軍縮問題の専門家でもある。81年から97年まで国際原子力機関の事務局長を務め、イラクの大量破壊兵器問題にも精通している。2000年1月に国連監視検証査察委員会の委員長に就任。98年に中断された査察ではイラクに翻ろうされた感があり、ブリクス委員長もイラク側の査察妨害に対しては厳しい態度で臨むことを繰り返し強調している。