トーマス・ノボラツスキー。Thomas Novohradsky。
7月1日、新国立劇場はオペラ部門の次期芸術監督にトーマス・ノボラツスキー芸術参与が就任することを発表。
1959年、オーストリア・ウィーン生まれ。80年ウィーン音楽演劇専門大学を卒業後、サンクト・ガッレンオペラ劇場(スイス)で演出助手としてデビュー。82年ウィーン国立歌劇場の演出助手となる。ウィーン国立歌劇場の日本公演ステージマネージャーや事務局総監督などを経て、93年同劇場の制作局長に就任。99年からは新国立劇場の調査員を務める。2001年新国立劇場芸術参与に就任し、次期芸術監督として発表されていたが、多くの日本人歌手に出演機会を与えて育成するこれまでの方法と異なるノボラツスキー次期芸術監督の方針をめぐり、国内のオペラ団体と意見が対立。6月19日に開かれた平成15年度第1回理事会では次期芸術監督就任の承認を得られず、各理事に書面で意向を確認し就任が決定するという異例の事態となった。