テラシマ・ナオヒコ。作曲家。
3月23日、沖縄戦で父を亡くした少女の思いを歌った曲「さとうきび畑」を作詞・作曲した寺島尚彦さんが、肺腫瘍のため死去。73歳。
1930年、東京生まれ。元洗足学園音楽大学教授。東京芸術大学作曲科卒業。64年、占領下の沖縄を訪れた際、沖縄戦終結の地とされる摩文仁(まぶに)の丘へ案内され、さとうきび畑の中で「あなたの歩いている土の中に、まだたくさんの戦没者の遺骨が埋まったままになっています」と案内人に聞き、67年「さとうきび畑」が生まれた。69年に森山良子がレコーディングをし、75年にはNHK「みんなのうた」でちあきなおみが歌い、広く知られるようになった。2001年に森山良子がCDを再録音し、03年にはこの曲をモチーフにした、明石家さんま主演のテレビドラマ「さとうきび畑の唄」が反響を呼んだ。