ノザワ・ヒサシ。脚本家、作家。
6月28日、ミステリードラマ「眠れる森」など数々のヒットドラマを生んだ脚本家で、作家の野沢尚さんが、自殺。44歳。
1960年、名古屋市生まれ。83年日本大学芸術学部を卒業後、シナリオ作家の卵らに送られる城戸賞に「V・マドンナ大戦争」で準入賞。85年テレビドラマ「殺して、あなた」で脚本家デビュー。2時間枠のドラマなどで、「手枕さげて」「愛(めぐみ)の世界」などの優れた作品を残した。その後連続ドラマにも進出し、フジテレビ系「親愛なる者へ」「この愛に生きて」、TBS系「青い鳥」などのヒットドラマなどのほか、映画の脚本を手がけ注目を集めた。97年「眠れぬ森」で向田邦子賞、「破線のマリス」で江戸川乱歩賞、2001年「深紅」で吉川英治文学新人賞を受賞。NHKが放送予定の21世紀スペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」の脚本も担当しており、単行本の出版や小説の執筆依頼も目白押しだったという。