サイトウ・ミノル。ヨットマン。
6月6日、ヨットによる単独無寄港世界一周の世界最高齢記録に挑んでいた斉藤実が、234日間の航海を終えて神奈川県三浦市のマリーナに帰港し、71歳の新記録を樹立。
1934年、東京生まれ。39歳でヨットを始める。60歳を超えてアラウンド・アローン単独世界一周レースに3度チャレンジし、全てのレースを完走。これまでの航海距離は地球6周分にあたる。ヨット人口の少ない日本では無名だが、世界から高く評価されるヨットマン。斉藤は2004年10月16日に全長約15メートルの愛艇「酒呑(しゅてん)童子II」で三浦市を出港し、南米大陸、アフリカ大陸の南端を経由、オーストラリアのタスマニア島沖を通過し、日本に到着した。著書に、自らの人生観や航海の様子を綴った「孤闘」がある。また、斉藤と同時期に「SUNTORYマーメイド号」で30年ぶりの単独無寄港世界一周に出発した66歳の堀江謙一も、6月7日に兵庫県西宮市への帰港を果たし、世界で2人目となる単独無寄港世界一周の東西両回りを達成した。