ナカムラ・フミノリ。第133回芥川賞受賞者。
シュカワ・ミナト。第133回直木賞受賞者。
7月14日、第133回芥川賞・直木賞の受賞者が発表され、芥川賞に中村文則の「土の中の子供」、直木賞に朱川湊人の「花まんま」が選出された。
芥川賞を受賞した中村文則は1977年、愛知県生まれ。福島大学行政社会学部を卒業後、アルバイトで生計を立てながら執筆活動を続け、2002年にデビュー作「銃」で新潮新人賞を、04年に「遮光」で野間文芸新人賞を受賞。2作品とも芥川賞候補に上がっていたが受賞を逃し、候補3回目にして受賞となった。
直木賞を受賞した朱川湊人は1963年、大阪市生まれ。慶應義塾大学文学部国文学科卒業後、出版社に勤務。しかし高校時代から書き始めた小説への夢を諦めきれず、20代後半で会社を辞めて文筆活動に入った。02年の「フクロウ男」でオール読物推理小説新人賞、03年の「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。また、同年の「都市伝説セピア」は直木賞候補となり、今回の受賞作品は2回目の直木賞候補だった。