チーム・アオモリ。イタリア・トリノ冬季オリンピックカーリング日本代表チーム。
2月20日、トリノ五輪カーリング女子の1次リーグ最終戦が行われた。残念ながら準決勝進出は逃したが、日本代表「チーム青森」は優勝候補のカナダ、イギリスを破るなど健闘して7位に入賞、国内でのカーリングの知名度を引き上げた。
チーム青森のメンバーは、主将の小野寺歩(おのでら・あゆみ)、林弓枝(はやし・ゆみえ)、本橋麻里(もとはし・まり)、目黒萌絵(めぐろ・もえ)、寺田桜子(てらだ・さくらこ)。小野寺と林は1978年、本橋は86年、目黒と寺田は84年、全員北海道生まれ。小野寺と林は北海道常呂町(現・北見市)で育ち、カーリングの盛んな同町でチーム「シムソンズ」を結成。日本選手権、パシフィック選手権で優勝し、世界選手権でも好成績を残す強豪に成長、2002年のソルトレークシティー冬季オリンピックの出場権を獲得した。8位に終わった同大会の後、チームは解散。小野寺は働きながらカーリングを続けることを望んだが、常呂町には競技生活を支援できる企業はなかった。そんな時、青森にカーリング場ができることを知り、林を誘い青森へ転居。そこへ北海道空知郡出身で強豪ジュニアチームに所属していた目黒、寺田が合流。その後、常呂町から本橋も加わり、「チーム青森」が結成された。カーリングは1チーム4人(ほかリザーブ1人)で行われる競技で、1998年の長野冬季オリンピックから正式種目となった。また、小野寺と林が所属した「シムソンズ」を題材にした映画が2006年2月18日に公開された。チーム青森はトリノより帰国後、3月8日から青森市で行われた日本選手権に出場、優勝した。