ジョゼ・ラモス・ホルタ。Jose Ramos-Horta。東ティモール民主共和国首相。
7月10日、東ティモールで、ノーベル平和賞受賞者のジョゼ・ラモス・ホルタが新首相に就任した。
1949年、当時ポルトガル領だった東ティモールのディリ生まれ。父親はポルトガル人、母親はティモール人。カトリックの神学校で学んだ後、ジャーナリストとして活動していた。ポルトガルが撤退した74年、フレティリン(東ティモール独立革命戦線)の創設に参加、75年の独立宣言時は外務大臣を務めた。しかし、独立を承認しないインドネシアが武力侵攻し、76年、東ティモールの併合を宣言。その前後に出国したホルタは、フレティリンのスポークスマンとして、国際社会で東ティモール独立への支持を訴えた。96年、カトリック教会の司教で、東ティモール住民の精神的指導者であったカルロス・フィリペ・シメネス・ベロとともにノーベル平和賞を受賞。99年、東ティモールに帰り、2000年10月には暫定政府の外務担当閣僚に就任。02年の独立後も主に外相などを歴任した。06年に入り、アルカティリ首相への不満が国内で高まり、暴動に発展。責任をとって辞任したアルカティリ首相の後を継ぐことになった。